森のバター「アボカド」

【管理栄養士】KSN

2018-7-3

管理栄養士KSN)

■今回のテーマは、森のバターと呼ばれる食材「アボカド」について

アボカドの成分のうち最も多いのが脂質で、その量はなんと、100g中18.7gにもなります。アボカドが「森のバター」と呼ばれるのはこのためです。

脂質には様々な種類のものが存在しますが、アボカドに含まれるのは、血液中の余分な中性脂肪やコレステロールを減らしたり、血栓を防ぐ働きがある不飽和脂肪酸の一種‘オレイン酸’です。オリーブオイルの主成分と言うと、イメージしやすいかもしれません。

また、アボカドにはビタミン類も豊富に含まれており、特に多いのがビタミンA、E、Cです。これらのビタミンは、ガンや生活習慣病の予防に必要とされる抗酸化作用があることで知られています。

さらに、カリウムや鉄、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。なかでも、カリウムの含有量はとても多く、カリウムを多く含むことで知られるバナナと比べても倍量含まれています。
カリウムは、ナトリウムを体外に排出してくれますので、高血圧やむくみの予防に役立ちます。

近年は、塩分の摂りすぎが指摘されていますので、積極的な摂取が望まれる栄養素のひとつでもあります。他にも、食物繊維が豊富に含まれており、その量はなんとゴボウに匹敵します。 
そんなアボカドは、「世界一栄養価の高い‘果物’」としてギネスブックにも載っています。

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