ノロウイルス予防を心がけよう!!

【管理栄養士】KSN

2019-1-25

患者数が1月にピークを迎える『ノロウイルス感染症』の予防には、手洗い・うがいが大切だと言われています。

ノロウイルス感染症とは>

ノロウイルスを原因として引き起こされる急性胃腸炎のことです。年間を通して発生しますが、主に冬場に多発し、1月頃にピークを迎えると言われています。このノロウイルスは、手指や食品を介して経口で感染し、人の腸管内で増殖します。乾燥や熱、アルコールなどの消毒剤に対する抵抗力があり、感染力も非常に強く、少量のウイルスでも感染・発症するのが特徴です。さらに、長期に免疫が成立しないため何度も感染してしまう恐れがあります。
感染しても、健康な状態であれば軽症で済む場合もありますが、小さなお子様やご高齢の方、さらには免疫機能が低下している時には重症化してしまうケースもあるようです。

主な症状は、【腹痛】【下痢】【吐き気】【嘔吐】で、潜伏期間は約12〜48時間と言われています。症状が出ている時はもちろん、感染しているにも関わらず症状がでない「不顕性感染」にはさらに注意が必要です。症状が出ていなくても便などにウイルスが排出されている場合があり、自覚のないまま感染源となっていることもあるのです。特に食品を取扱う方では十分な注意が必要となります。


ノロウイルスの予防法>

①『手洗い』
手を洗っていない状態では、100万個以上のウイルスが手についていると言われています。そこから15秒間水で洗い流すと、約1万個程度までウイルスが減ります。さらに、ハンドソープを使って10秒間もみ洗いし、15秒間洗い流すと数百個になり、これを2回繰り返すことで、さらに数個にまで減らすことが出来ます。

【洗い方のポイント】
□手のひらと甲
□指先、指の間、指のつけ根
□手首
の順番に丁寧に洗うことです!特に親指とつけ根は、重点的に洗いましょう。

②『消毒』
調理器具などは、洗剤を用いて十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウムでしっかりと拭くことで、ウイルスを失活させることが出来ます。

③『加熱』
一般的に、ウイルスは熱に弱いといった特徴があります。ただし、ノロウイルスを失活させるために必要な加熱条件について、正確な数値はないそうです。
目安としては、同じようなウイルスであれば、85℃以上で、1分間以上の加熱を行えば、失活するとされています。また、ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃〜90℃で90秒以上の加熱が望ましいと言われています。

KSN管理栄養士)

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<過去のコラム>
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